情報系の学生は大学院に進学するべきか

大学院進学か就職か。あくまで私の考えですが、参考になれば嬉しいです。

目次

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大学卒で就職する場合

利点

多くの実務経験が積める

大学卒で就職すると、基本的に大学院卒の学生に比べてたくさんの実務経験を積めます。ビジネスを考えるのが好きな方、研究よりもサービスやプロダクトを迅速に開発してリリースするのが好きな方は大学卒で就職するのがいいと思います。

給料のコスパが高い

大学院で学べるのは、専門的な知識というよりは論理的思考力や、説明力です。それらは確かに仕事で役に立ちますが、給料に直接影響を及ぼすものではないことも確かです。デザイン思考やマネジメントスキルは、大学院では身に付けられません。それを踏まえると、大学卒で就職した方が給料のコスパが高いと考えます。

精神的に安定する

特に博士課程の学生は、一般の高学歴の人々に比べて精神障害を発症するリスクが高いことが一部の論文で示されています。

参考: Work organization and mental health problems in PhD students

この調査結果から、大学卒で就職すると精神的な安定を手に入れやすいことが分かります。

大学院に進学する場合

利点

データサイエンティストなどの、一部の職に就くときに有利

ML(Machine Learning, 機械学習)は、幅広い研究分野で利用されています。そのため、研究テーマによっては、OJTでは扱うことが少ないMLの理論を学べます。データサイエンティストを志望する学生は、大学院でMLを扱う研究をすることで就活をスムーズに進められるかもしれません。

修士号の取得が条件になっている企業に応募できる

修士号は資格のようなものと捉える考え方もあります。

なぜなら、人気が高い企業の一部は、修士号を持っていることを応募条件の1つとしているからです。

また、特に博士号を持っていると就労ビザが取りやすいそうです。

大学院がどのようなものなのかを実際に経験できる

百聞は一見にしかずです。大学院生活を人生の経験の1つと捉えるのも面白いと思います。大学院は大学に比べて学生の多様性が高いため、異文化理解を高められますし、日々の出来事がちょっとした話のネタになるかもしれません。

私の考え: 進学したくなったときに進学すればいい

大学院に入学するのは難しくないです。そのため、大学院で2年間、あるいは5年間学ぶ必要があると心から思ったときに大学院に進学すればいい、というのが私の考えです。就職(就労ビザ)のために修士号(博士号)が必要だから、でもいいですし、大学院で学べることが面白そうだったから、でも何でもいいです。

ただ、何となく将来的にお金がたくさん稼げそうだから、という理由で大学院に進学するのはやめた方がいいと思います。多くの企業が、給料体系を年功序列から実力主義に移行しているため、実際のところは大学卒のエンジニアでも頑張り次第で高年収を目指せます。

…JTCで働きたいなら別です。